おはよう。
私は今年(2019年)の7月にサーバーサイドエンジニアに転職をした。
今日は、そんな私が実際に体験したエンジニア転職にまつわる恐い話をしようと思う。
それでは早速書いていく。
ポートフォリオなしでエンジニア転職すると
タイトルにもある通り、私は自分の作品、いわば「ポートフォリオ」を持たずにエンジニアとして今の会社に入社した。
「羨ましい」「なんて運が良いのだろうか」
と思う人がいるかもしれないが
結論から言うと、
ポートフォリオなしでのエンジニア転職は『地獄』である。
それでは、一体なにが地獄だったのか書いていく。
運良く入社
私が現在の会社に入れたのは、本当に運が良かったと思う。
会社の入社経緯は、
といった感じで一切ポートフォリオなるものを見せた記憶がない。
というか、ちょうどその時はプログラミングスクールに通っていたのだけれど、
私は馬鹿なので作品を作っている最中に応募をしたのだ。
入社後にどうして私を採用してくれたのか上司に聞いてみると「ポートフォリオは作ってる最中って言ってたし、なんか人柄良さそうだからこれから伸びると思った!」
とのことだ。
当時の私は安堵に浸っていたが、それも一時的なものに過ぎず私はここから地獄に引き釣り込まれたのだった。
はじめての課題
入社したばかりだったので、まずはどのくらいのことが出来るかを知るために上司から課題を出された。
私はプログラミングスクールの時からRuby on Rails(以下Rails)を使用していたので、
Railsを用いて「Twitterのクローンアプリ」を作成すること。
これを課題として言い渡された。
条件は、「devise」というgemを使ってログイン機能をつけること。
Railsを知っている読者の方なら分かると思うが、この課題はそんなに難しいものではない。
私もざっと使い方を見てみたところ、「今までのログイン実装とあまり変わらなそうだな!」
と油断をして、上司に「どれくらいで出来るか」と聞かれたところ「2週間ぐらいでできます!」と元気よく答えた。
それから私はこの「Twitterのクローンアプリ」を作りはじめたのだった。
当然の結果
遂にここで「ポートフォリオがないこと」が大打撃となる。
私は一通りチュートリアルをやっていたのでRailsの使い方は理解していたものの、
オリジナルアプリを0から最後まで完成させたものがなかったため、自己流の開発の進め方が無かったのだ。
これはどういうことかと言うと、
様々なRailsアプリ作成のチュートリアル通りにやってきたからアプリの作る手順がチュートリアルごとに違っていた。
だから「このように開発を進めていく」という型が私には無かった。
そして私はRailsの環境構築を終えた時にそのことにようやく気づき、
「開発ってどうやって進めていくんだっけ?」
という壁にぶち当たった。
完全オリジナルのポートフォリオを作らないことで自己流の開発手順が身に付かない。
これは本当に良く覚えておいてほしい。
deviseでアプリ作れないと殺される夢をここ10時間で6.05998987163e16回見た。
— 原 和也(Hara Kazuya) (@naNfg00) August 1, 2019
どうやって解決したのか
しかし、私はこんなくだらない理由で解雇されまいと覚悟を決めてRailsチュートリアルを4周した。
rails tutorial100周してもわからない気がするので101周するというアマガミ棚町薫編戦略で行く。悔しいがこれを生半可な理解で行くと一生Railsガチ恋オタクにはなれない。
— 原 和也(Hara Kazuya) (@naNfg00) August 3, 2019
最善策は他にあったかもしれないが当時の私は気が気ではなかったので、根性論で乗り切ることに決めた。
そうすることで3周目を終えた辺りから「このように開発を進めたら良さそうだ!」
という「自己流の開発手順」を身につけ、Railsチュートリアルのおかげでちゃっかりテスト駆動開発も身につけ、
無事に2週間ちょうどでそれなりのアプリを作成することができた。
しかし、この経験から私は、
どちらにしても大変な思いをするなら
入社後ではなく、心に余裕のある入社前にしっかりとポートフォリオを作るべきだと身をもって感じた。
そして、やはり「この言語を勉強しました!」だけでは、エンジニア転職においては十分ではない。
「この言語でこんなアプリが作れます!」となってこそその人の本当のスキルだろう。
プログラミング言語はサービスを作る手段であって、プログラミング言語自体を学ぶことが目的ではない。
私はこれからもその思いを胸に業務に取り組んでいく。
最後に
やはり、業務未経験者がポートフォリオを作成するのは理にかなっている。
何故ならそれが本当の業務に直結するものだから。
もしも今プログラミングを学習されている方はなにかを作成することを前提学ぶと、より一層良いポートフォリオが作れるはずだ。
「なにを作れば良いか分からない!」という方のために
私がその後にポートフォリオをたくさん作成した話を載せておく。

ここまで付き合ってくれてありがとう。
他の記事も読んでいただけると幸いだ。